四十路リミッター

四十歳を超えて一番変わるのは能力的なものよりも、性格的なものかもしれない。もちろん体力や精神力も衰えていくが、「できるのにやらない」ことも増える。 例えば、ネットでのバカ騒ぎなどは、四十代の今そんなことを書き記してどうするというのか、という…

すぎる

例えば、「とても美しい」という「美しい」の強調の代わりに、「美しすぎる」と「すぎる」を使った文を目にすることが多くなった。確か、五年(十年?)以上前から「すぎる」が増え、もはやすっかり定着した感がある。この「すぎる」は、「すぎて困る」のよ…

見ていないのに満足した映画

月曜日に映画『エヴァンゲリオン』が公開されたようである。私はこの緊急事態宣言下で映画を見に行くつもりがなかったので、ネタバレをいくつか読んだ。 ああ、いい映画だなあと思った。 特に、**になぜ**が**していたのかという謎が解決し、個人的にものす…

長文についての短文

以前、年をとるといろいろと衰えてくるということを書いた(クラスとおっさん - 周波数と駒)。 最近衰えを感じているのが、文章である。長文が書けなくなってきている。というか、実際に書けていない。以前は『IHARA Note』のブログでがしがしと長文を書い…

1筋突破

アマチュアの将棋ではしばしば端攻めが見られる。端の香車と歩とあといくつかの駒で相手の端を突破するのである。私は弱いので端攻めをされるといつも突破されてしまう。しかし、プロ棋士は突破されない。理由は分からないが、プロ同士では端攻めが成立しな…

ZOOM

先日、ZOOMで学会を見た。お金を払っているので内容については触れないが、オンラインの研究会というのは非常に味気ないものなのだなあと思った。 まず、会場にどのような人がいるのか見渡すことができず、画面下方にある二ケタないし三ケタの数値から会場の…

さ/み

聞くところによると、言語学のわりと有名な日本語のトピックに、「『さ』と『み』の関係」があるそうである。たとえば、「あたたかさ」と「あたたかみ」の最後の「さ」と「み」である。どういうときに「さ」や「み」が付くのかという論文が少し検索すれば多…

光秀

現在放映中の大河ドラマの主人公は、明智光秀である。放映前までは、光秀のことを日本史の中でもかなりのチョイ役だと思っていた。信長を唐突に裏切って、そしてぱっと姿を消すという、到底主人公になりえない存在だと思っていた。一年間も話がもつのかなあ…

YouTuber

歌ってみたとか弾いてみたとかそのあたりの動画が好きなのであるが、先日見つけてしまったのが学生時代の同級生の動画であった。弾いてみた系の動画である。というかバンドのライブの映像であった。 何かコメントを書こうかなあと思ったが、やめておいた。私…

延期と四十路

クイズ番組の『アタック25』で、『エヴァンゲリオン』の作者を問う問題が出題された。いうまでもなく映画の宣伝であるが、緊急事態宣言で上映が延期された。この空振りぶりがいかにもエヴァンゲリオンらしい。製作者たちには申し訳ないが、私の中ではエヴァ…

棋譜中継

将棋の棋譜中継にはFlashが用いられていたが、Flashそのものがサポート終了になるという問題があった。このことについては何度かこのブログで触れた。 そして一昨日、マイナビ女子オープンの中継があった(https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/…

三色の領域

研究するにあたり、私は図を多用する。とにかくいろいろとプロットをする。今回、こんな図をプロットすることができた。 三次元の空間が三色の領域にきれいに分かれてくれた。きれいでないと思う人もいるかもしれないが、わりと不安定な要素があった実験なの…

MATLABで離散フーリエ変換

博士の愛したかもしれない数式 - 周波数と駒で言及した という式をMATLABで計算したいとする。ここでととはそれぞれ離散時刻と入力信号と窓関数である。 for文を使って定義をなぞるとこうなる(ただし窓関数は省略することにする)。 D = 8; %dimension rng(…

printf

愛用しているMATLABであるが、この言語、printfという名前の関数がない。コマンドウィンドウに値などを出力したいときには、行の末尾にセミコロンをつけないのが最も簡単な方法となる。 例えば、 a = 1; %出力されない a = 1 %以下出力 a = 1 といった具合で…

MATLABで内積

列ベクトルaと列ベクトルbがあり、それらの次元数が同じだったとする。 このとき、定義をなぞるようにfor文を使って内積を計算すると、こんな感じになる。 a = [1; -2; 3]; b = [6; 5; -4]; N = 3; %the number of dimension p = 0; for n = 1 : N p = p + a…

将棋中継

AdobeのFlashがそろそろサポート対象外となるとのことで、アンインストールを勧める通知が来た。そういうわけでアンインストールした。 そんなこんなで、今、将棋の棋譜中継が見られない状況にある。多分現在、まだJavaScript版の棋譜中継はないと思うが、今…

ブログ名

久々にブログを書く。 まず、『日々のメモ』というブログ名があまりにも味気なかったので、『周波数と駒』に変えてみた。

▲4五歩

第13期マイナビ女子オープン五番勝負の第三局の仕掛けが面白かった(2020年5月12日 西山朋佳女王 対 加藤桃子女流三段|五番勝負第3局|第13期マイナビ女子オープン)。 先手が居飛車、後手が三間飛車で、13手目にいきなり▲4五歩と仕掛けるのである。以下、△…

クラスとおっさん

今までずっとオブジェクト指向を避けて通ってきた。C言語とかのような書き方でも、充分に作業ができてしまうからである。でも、なんとなく一度はオブジェクト指向に挑戦してみてもいいのではないかと思い、Pythonで頑張っている。頑張ってはいるのだが、どう…

こまおのミラーとひばりさん

私が作った将棋ソフトの『こまお』はジオシティーズの閉鎖に伴い一度消え、その後いろいろあってうさぴょんさんのスペースで復活した。その消えている間にいくつかのミラーサイトが立ち上がったらしく、このミラーサイトについてどのようなスタンスをとるの…

詰将棋動画

とある女流棋士がYouTubeに詰将棋の問題と解説をそれなりの頻度でアップロードしている。 私は詰将棋が好きではないので最初は見ていなかった。詰将棋が嫌いだった理由は、ただしらみつぶしに王手していくパズルだと思っていたからである。 ある日、ふと、そ…

音声の子音

ここ十年間くらい、ずっと研究テーマは音声の解明だった。音声認識でも音声合成でもなく、サイエンスとしての音声の解明である。 どこから攻めようかと考えた挙げ句、子音を最初に攻めることにした。そしてなんとなく形になってきたので昨年の十月に発表した…

じゃんねえ

昨年、毎週楽しく見ていた大河ドラマの『いだてん』は、前半と後半で主役が交代するという筋書だった。前半はマラソン選手の金栗四三さんであり、後半は新聞記者の田畑政治さんである。 脚本は宮藤官九郎さんであり、『あまちゃん』と同様に方言がふんだんに…

オイラー

フィギュアスケートを見ていたら、コンビネーションジャンプのときに『オイラー』という謎の用語が出てきた。見てみると確かにほとんど回転しないという見慣れないジャンプが挟み込まれていた。私はジャンプの種類を見分けることができないが、オイラーは不…

器楽曲の曲紹介

先日、『曲紹介の『で』。』(曲紹介の『で』。 - 日々のメモ)というエントリを書いた。ラジオの曲紹介ではなぜ歌手と曲名の間に入る助詞が『で』なのだろうという疑問についてである。例えば、「それではお聞きください。星野源で『アイデア』」などという…

MATLABで三角関数と対数

MATLABで三角関数を扱うのは簡単である。 cos(pi/3) ans = 0.5000 などと書けばいい。 一周期描きたいならば、 x = 1 : 100; t = 2 * pi * x / 100; s = cos(t); plot(s) などとすると、下の図のような正弦波が描ける。上記スクリプトの中の「:」は、Python…

MATLABで複素数

MATLABといえば行列演算であるが、そのほかに簡単に複素数が扱えるという特長がある。 a = 1 + i b = 2 - 2 * i a = 1.0000 + 1.0000i b = 2.0000 - 2.0000i といった具合である。 足し算やかけ算はこうなる。 a + b ans = 3.0000 - 1.0000i a * b ans = 4 …

ハムの記憶

ハム将棋のドメインが消えた。 ハム将棋のことを知ったのは、確か、将棋連盟の『ご主人様、王手です』を見たときだったような記憶があるが、定かではない。その頃の私はまだハム将棋にまるで歯が立たなかった。ハム将棋に勝つために棋書を買ったりプロの将棋…

MATLABで行列

MATLABといえば行列計算である。単なる二次元配列ではなく、MATLABにおいて変数といえば基本的に行列である。 行列の生成はこんな感じである。 a = [0, -1; 1, 2] b = [1, 2; 3, 5] これで以下のような行列が生成される。 a = 0 -1 1 2 b = 1 2 3 5 足し算は…

MATLABで音声読み込み

MATLABで ".wav" の音響ファイルを読み込むにはこうする。 s = audioread('test.wav'); "test.wav" の中身が変数 "s" に代入される。MATLABの変数は基本的に行列なので、 "s" には(信号の長さ)×(チャネル数)の行列の形式で振幅データが入る。 波形をプロ…