1筋突破

 アマチュアの将棋ではしばしば端攻めが見られる。端の香車と歩とあといくつかの駒で相手の端を突破するのである。私は弱いので端攻めをされるといつも突破されてしまう。しかし、プロ棋士は突破されない。理由は分からないが、プロ同士では端攻めが成立しない。
 と思っていたのであるが、先日の棋王戦(2021年2月20日 五番勝負 第2局 渡辺明棋王 対 糸谷哲郎八段|第46期棋王戦)で端攻めが成立してしまっていた。素人的に見ると、あっけないほど簡単な端攻めで、あろうことか1八銀(打)というプロっぽくない手まで現れた。端攻めを許したのは読み筋で、ここから反撃の手があるに違いないと期待したものの、そのまま押し切られてしまった。
 プロでも端を破られることがあるんだなあと驚く。