昨日の大和証券杯を見て、竜王戦を思い出す

昨日の大和証券杯を見て、竜王戦を思い出す。2008年竜王戦の第四局。

http://live.shogi.or.jp/ryuou/21/kifu/081126.html

や、打ち歩詰めって好きなんですよ。っていうか、盛り上がるんですよ。棋士はどう思っているか分からないですけど、巧みに読者の死角を突く推理小説みたいな何かがあります。

「これは…!」

「まさか…」

「(詰みを)逃れて…いますね…」

という控え室が好きです。

☆☆☆

将棋の反則っていくつかありますけど。

二歩は当然必要ですよね。歩が自由に使えたら、防御が鉄壁になるので詰まない。

反則ではないけれど、ループしたときのために千日手も必要。

あと、千日手回避が片方だけできないのはなんとなく悲しいので、連続王手の千日手もあってほしい。

でも、打ち歩詰めだけは存在理由が分かりづらいんですよ。打ち歩詰めが反則でなければ勝てる、っていう将棋自体が珍しい気がするので。

というわけで、打ち歩詰めが気まぐれに作られたルールに見えるんです。

☆☆☆

ロジックとしては、「単に詰まなかった」というただそれだけではありますが、打ち歩詰めの将棋は偶然の神様に助けられた感があってロマンです。