延期と四十路

 クイズ番組の『アタック25』で、『エヴァンゲリオン』の作者を問う問題が出題された。いうまでもなく映画の宣伝であるが、緊急事態宣言で上映が延期された。この空振りぶりがいかにもエヴァンゲリオンらしい。製作者たちには申し訳ないが、私の中ではエヴァンゲリオンにはひどいオチがつきものだということになっている。
 ひどいオチといえば、『金曜ロードショー』も同じであり、三週連続でエヴァンゲリオンである。アタック25以上にひどい空振りである。
 これ以上の空振りはないと思うが、エヴァンゲリオンなので今後も何が起きるか分からない。
 ところで、エヴァンゲリオンといえば、1997年の夏の『もののけ姫』との競争が思い出される。あの夏高校生だった我々も、今や40歳前後である。おそらく今度の映画もその40歳前後がメインターゲットであろう。映画館で周りを見ると40歳がたくさんいるとか、そういう光景が見られるんだろうか。それとも親子連れで見に来るんだろうか。いや、親子連れはないだろう。エヴァンゲリオンといえば主人公たちの家庭環境の悪さである。子供に「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」とか言ってほしくはない。