すぎる

 例えば、「とても美しい」という「美しい」の強調の代わりに、「美しすぎる」と「すぎる」を使った文を目にすることが多くなった。確か、五年(十年?)以上前から「すぎる」が増え、もはやすっかり定着した感がある。この「すぎる」は、「すぎて困る」のようになんらかのマイナスの結果をもたらす場合に使われていた語だった気がするが、もはや単なる強調になっているようである。
 そういうわけで、「すぎる」が単なる強調になった今、次のインフレ的な強調語に何がくるのかと楽しみである。