四十路リミッター

 四十歳を超えて一番変わるのは能力的なものよりも、性格的なものかもしれない。もちろん体力や精神力も衰えていくが、「できるのにやらない」ことも増える。
 例えば、ネットでのバカ騒ぎなどは、四十代の今そんなことを書き記してどうするというのか、という四十路リミッターによってやめてしまう。若者が集っているお洒落なカフェなども、自分が行くようなところではないよなあと、足が向かなくなる。いろいろなところで、例えば役所に提出するような事務的な書類で、自分の年齢の記述を目にすることが増え、そうだよなあもう四十代なんだよなあとひしひしと感じるようになる。そして、若者ではないんだよなあと様々なことに遠慮するようになる。
 そんな今、昔書いていたブログを読んで、「昔の自分、めちゃくちゃ楽しそうだな」と感じ、また何か楽しいことがしたいなとも思うのであるが、四十路リミッターが働く。